約25年間、海外に能を紹介する活動を続けている。インド、オーストラリア、ドイツ、英国など様々な国で、俳優をめざす学生に能を指導してきた。また米国とカナダでは大学や劇場で、能のマスタークラスも教えている。松井は確固とした伝統の基礎にもとづき、様々な文化の融合を試みている。京都ではNOHO(能法)劇団によるシェークスピア、イエーツ、ベケット作品に参加し、『羅生門』や『芳一』の脚色も担当している。また、アメリカ人能楽研究者のリチャード・エマートとともに『聖フランシス』、『鷹の井』、『エライザ』などを創作した。最近では演劇人類学を提唱する著名な演出家、ユージェニオ・バルバによる大規模なコラボレーション・プロジェクトである『Ur-Hamlet』に参加し、デンマークのハムレット城で演じた。1998年には、日本政府より重要無形文化財総合保持者に認定されている。
松井彬
Last edit: 27. 04. 2010